もの想うわたくし
久しぶりじゃのぉ。
- 2009-11-26 (Thu)
- 病気のこと
実は、ともくんの態度がなんとなく不自然だということは
頭から気づいていたのだが・・・
だいたい、いかに患者があっぽでも
いきなりタメ口って言うのはどぉなの?と思うし
まともに目を合わせないんだよねぇ。
歪んでるっ。
そうしたら、昨日学くんが
「ねぇ、あの若いドジなやついるじゃん?
あいつってさ、前の入院のときに
点滴針させなくて、いつも半べかいて謝ってた
研修医じゃないの?」
と言い出したではないか。
「え〜〜〜、そうだっけ?
あんな顔してたっけ?」
「そうだよ。
絶対、あんときの研修医だって。」
人の顔を覚えることにかけては
ちょっとした自信があるのだけれど
若い研修医くんのことはあまり記憶にない。
何故ならば、彼はいつもうつむいてばかりいて
そうして本当に半べそをかいてペコペコしていたので
可愛そうで顔を覗き込むことが出来なかったのだ。
「チューブ少し入れさせて!」
実に軽い調子で山ちゃんがやってくる。
付き添っているのはともくんだ。
(よし、聞いてやろう!)
「辛いかも知れないけど、頑張って!」
「はいよ。
大丈夫!
その代わり、今日はゼリー多めでお願いね。」
「あ〜〜〜、ごめん、ごめん。
そう言わないでよ。」
「では、20センチほど入れますので・・・」
ぎょっ!やるのは君(ともくん)かいっっ!!
頬と鼻に固定してある絆創膏を剥がすのに
ともくんの顔がドアップで近づく。
「ね、あなたさ、2年前にもここにいなかった?」
「え・・・あ・・・思い出しちゃいました?」
「うん。やっぱり!!」
「ははははは。」←乾いた笑い。
「なぁ〜んだ、そっか〜。
おかしいと思ったんだよねぇ。
なぁんか態度が不自然だし
そのくせいきなりタメ口だしさぁ。
あの時のデキンボーイくんだったかぁ〜!(大爆笑)」
え?なになに?と卓球観戦のように交互に顔を振る山ちゃん。
「ばれちゃった。
あの時は、色々辛いことがあったんですよぉ。」
「へぇ、そうだったの?
なんかいっつも汗かきながら
うつむいてばかりいたから・・・。
でも、ずいぶん成長したじゃん。」
「あの時は、まだ筋肉質で汗かきだったから。」
山ちゃん:「なになに?
つらいことがあったんだ?」
ともくん:「ええ。」
わたし:「でも、わたしは辛く当たったりしなかったよね?
どんなに失敗しても笑って許していたような気がするけど・・・。」
ともくん:「あ、そうじゃなくて・・・別のことでいろいろあったんです。」
そこから話は弾んで(?)
案外、すっと管は更に20センチ入り
処置は終了したのだった。
わたし:「やっぱ、ゼリーたっぷりだね!」
山ちゃん:「だから、ごめんなさいってばぁ〜〜!」
頭から気づいていたのだが・・・
だいたい、いかに患者があっぽでも
いきなりタメ口って言うのはどぉなの?と思うし
まともに目を合わせないんだよねぇ。
歪んでるっ。
そうしたら、昨日学くんが
「ねぇ、あの若いドジなやついるじゃん?
あいつってさ、前の入院のときに
点滴針させなくて、いつも半べかいて謝ってた
研修医じゃないの?」
と言い出したではないか。
「え〜〜〜、そうだっけ?
あんな顔してたっけ?」
「そうだよ。
絶対、あんときの研修医だって。」
人の顔を覚えることにかけては
ちょっとした自信があるのだけれど
若い研修医くんのことはあまり記憶にない。
何故ならば、彼はいつもうつむいてばかりいて
そうして本当に半べそをかいてペコペコしていたので
可愛そうで顔を覗き込むことが出来なかったのだ。
「チューブ少し入れさせて!」
実に軽い調子で山ちゃんがやってくる。
付き添っているのはともくんだ。
(よし、聞いてやろう!)
「辛いかも知れないけど、頑張って!」
「はいよ。
大丈夫!
その代わり、今日はゼリー多めでお願いね。」
「あ〜〜〜、ごめん、ごめん。
そう言わないでよ。」
「では、20センチほど入れますので・・・」
ぎょっ!やるのは君(ともくん)かいっっ!!
頬と鼻に固定してある絆創膏を剥がすのに
ともくんの顔がドアップで近づく。
「ね、あなたさ、2年前にもここにいなかった?」
「え・・・あ・・・思い出しちゃいました?」
「うん。やっぱり!!」
「ははははは。」←乾いた笑い。
「なぁ〜んだ、そっか〜。
おかしいと思ったんだよねぇ。
なぁんか態度が不自然だし
そのくせいきなりタメ口だしさぁ。
あの時のデキンボーイくんだったかぁ〜!(大爆笑)」
え?なになに?と卓球観戦のように交互に顔を振る山ちゃん。
「ばれちゃった。
あの時は、色々辛いことがあったんですよぉ。」
「へぇ、そうだったの?
なんかいっつも汗かきながら
うつむいてばかりいたから・・・。
でも、ずいぶん成長したじゃん。」
「あの時は、まだ筋肉質で汗かきだったから。」
山ちゃん:「なになに?
つらいことがあったんだ?」
ともくん:「ええ。」
わたし:「でも、わたしは辛く当たったりしなかったよね?
どんなに失敗しても笑って許していたような気がするけど・・・。」
ともくん:「あ、そうじゃなくて・・・別のことでいろいろあったんです。」
そこから話は弾んで(?)
案外、すっと管は更に20センチ入り
処置は終了したのだった。
わたし:「やっぱ、ゼリーたっぷりだね!」
山ちゃん:「だから、ごめんなさいってばぁ〜〜!」
「大丈夫?」って聞くな!
- 2009-11-26 (Thu)
- 病気のこと
「大丈夫なわきゃないだろう!」
航ちゃんを始め、山ちゃんやともくんまでも
顔合わせの第一声が「大丈夫ですか?」
(因みに敬語はなぜか航ちゃんのみ)
他の人には「いかがですか?」って聞いてるのにっ。
まずは「おはよう」だろうがよっ。
ふんがっ!
「大丈夫じゃないっっ!」
「ですよねぇ〜。」「じゃないよねぇ。」「あ、やっぱ?」
むむむむ
朝一のご報告。
体温36.6度。
入院するとわたしの体温は平熱より少し高めになる。
ぎりぎり許容範囲だ。
昨夜は37度まで上がった。
わたしの平熱は35.5度。
頭痛がする。
鼻の奥と喉の痛みからくるものらしい。
(と、医療スタッフ全員がそう言う)
微熱は管を伝わって鼻から腸に細菌が回ったとか
腸を使っていないと腸の細菌が体に回るとか
2通りの理由が考えられるそうだが
とりあえず抗生剤を点滴して様子を見ることになった。
横になっているときはそうでもないが
起き上がると相変わらず鼻水は止まらない。
横になってるときは
鼻水が喉に流れてるから気にならないのだと思うのだが
もうこうなったら「汚い」なんて言ってられない。
嚥下痛。
扁桃腺が腫れたとき、魚の骨が喉に引っかかったときを
思い出していただければお分かりいただけると思う。
体が管に馴染んできたのか
首を上下に動かさない限り
えづくことはなくなった。
ただ、普段気づかないだけで
人間、首の上下って結構やっているものだ。
ここで嬉しい(?)お知らせ。
今日、鼻管を更に奥に進める(うげっ!)
昨日のレントゲンで分かったことだが
鼻管の先っぽに付けられた小さな風船が
挿入時には届かなかった小腸の奥に
進入していることが確認された。
頑張ってるなぁ、わたしの小腸。
みんなの願い
「イレウスのポイントを確認したい」
だから、これはもう願ってもないことと
喜ばなければならないはずなんだが・・・
気分は果てしなくブルーだ。
だから痛いんだってば。
そのご報告は後ほど・・・。
航ちゃんを始め、山ちゃんやともくんまでも
顔合わせの第一声が「大丈夫ですか?」
(因みに敬語はなぜか航ちゃんのみ)
他の人には「いかがですか?」って聞いてるのにっ。
まずは「おはよう」だろうがよっ。
ふんがっ!
「大丈夫じゃないっっ!」
「ですよねぇ〜。」「じゃないよねぇ。」「あ、やっぱ?」
むむむむ
朝一のご報告。
体温36.6度。
入院するとわたしの体温は平熱より少し高めになる。
ぎりぎり許容範囲だ。
昨夜は37度まで上がった。
わたしの平熱は35.5度。
頭痛がする。
鼻の奥と喉の痛みからくるものらしい。
(と、医療スタッフ全員がそう言う)
微熱は管を伝わって鼻から腸に細菌が回ったとか
腸を使っていないと腸の細菌が体に回るとか
2通りの理由が考えられるそうだが
とりあえず抗生剤を点滴して様子を見ることになった。
横になっているときはそうでもないが
起き上がると相変わらず鼻水は止まらない。
横になってるときは
鼻水が喉に流れてるから気にならないのだと思うのだが
もうこうなったら「汚い」なんて言ってられない。
嚥下痛。
扁桃腺が腫れたとき、魚の骨が喉に引っかかったときを
思い出していただければお分かりいただけると思う。
体が管に馴染んできたのか
首を上下に動かさない限り
えづくことはなくなった。
ただ、普段気づかないだけで
人間、首の上下って結構やっているものだ。
ここで嬉しい(?)お知らせ。
今日、鼻管を更に奥に進める(うげっ!)
昨日のレントゲンで分かったことだが
鼻管の先っぽに付けられた小さな風船が
挿入時には届かなかった小腸の奥に
進入していることが確認された。
頑張ってるなぁ、わたしの小腸。
みんなの願い
「イレウスのポイントを確認したい」
だから、これはもう願ってもないことと
喜ばなければならないはずなんだが・・・
気分は果てしなくブルーだ。
だから痛いんだってば。
そのご報告は後ほど・・・。
くらった!
- 2009-11-25 (Wed)
- 病気のこと
イレウスチューブ略して鼻管・・・は
人間の闘争心や向上心
はたまた希望的推測だとか野心と言った
あらゆるポジティブシンキングを一気に萎えさせる
悪魔の医療器具である。
人間皆兄弟にしちゃうのが無謀なら
少なくともわたしにとってはそうだ。
例えば、今このとき
猛烈なイレウス症状に七転八倒しているなら
イレウスチューブは神の恵みに違いない。
が、わたしのように痛くも痒くもない状態で
こんなものを入れっぱなしにされた日にゃ
たまりませんって!
これが必要なことだ、とわかっていても
どれくらい辛抱すればいいのかくらいは教えて欲しいもんだ。
が・・・「来週か再来週か・・・」って、をいっ!
鼻水があんまりぽたぽた垂れるので
鼻に管を固定していた絆創膏がはがれてしまった。
すぐに付け替えてもらったが
付け替えた傍から鼻水はたれる。
頭もどんよりと重くなってきた。
睡眠不足もあるのだろう
今日の検査は、朝一で行われるはずだった呼吸器検査が中止になって
心電図の検査と動脈採血のみ。
動脈採血は足の付け根(そけい部)に針を刺す。
痛さはどこもそう変わらないが
なんかその格好がねぇ・・・。
無防備極まりないよね。
山ちゃんが一人で颯爽と(多分、本人はそう思ってる)
白衣を翻して現れる。
「動脈から血抜かせて!」
「どうじょ!」←鼻が垂れている
「足の付け根から抜くから。」
「へいへい。」←空気の抜けたような声
「何?辛いの?」
「うん。」
「そっか・・・。」
で、作業の合間に今後の予定について尋ねる。
「CTの予定を金曜日に入れてもらったから。
それからもう一度造影剤を入れて透視やって
イレウスの箇所を特定して・・・って段取りだね。」
昨日の検査から、やはり小腸の拡張が診られるとのこと。
つまり、小腸のある部分が何らかの原因で閉塞しているため
手前(胃に近い方)の小腸に腸液が溜まって浮腫んでいるのだ。
「手術、無理やり押し込むから。」
びっしり詰まった病院の手術スケジュールに
わたしは強引に横入りすることになったようだ。
「早ければ来週ってとこだね。
でも、事前にいつっていうのは難しい。
空いたら入れちゃうってこともあるし。」
「はのふぁ(あのさ)、ほのくらさ(この管さ)
しゅりゅつまれいれれおくろよね?(手術まで入れておくのよね?)」
「うん。
入れたまま手術する。」
「らったらさ(だったらさ)
出来るだけ早くやって!!!←ここだけはっきり
ころままら(このままじゃ)
くじけちゃうから、あたし・・・。」
「そっか・・・くじけちゃうか・・・分かった。
頑張るから!」
「うん。」
「あなたも頑張って!」
「あがった。」
山ちゃんが有限実行タイプの人間であることを切に祈る。
チーフとは言え、レジデンスごときに
病院の手術スケジュールを動かす力はないかも知れないけれど
こうなったら祈るしかない。
シャワーを浴びてストマ装具の交換をする。
おぇっ・・・。
人間の闘争心や向上心
はたまた希望的推測だとか野心と言った
あらゆるポジティブシンキングを一気に萎えさせる
悪魔の医療器具である。
人間皆兄弟にしちゃうのが無謀なら
少なくともわたしにとってはそうだ。
例えば、今このとき
猛烈なイレウス症状に七転八倒しているなら
イレウスチューブは神の恵みに違いない。
が、わたしのように痛くも痒くもない状態で
こんなものを入れっぱなしにされた日にゃ
たまりませんって!
これが必要なことだ、とわかっていても
どれくらい辛抱すればいいのかくらいは教えて欲しいもんだ。
が・・・「来週か再来週か・・・」って、をいっ!
鼻水があんまりぽたぽた垂れるので
鼻に管を固定していた絆創膏がはがれてしまった。
すぐに付け替えてもらったが
付け替えた傍から鼻水はたれる。
頭もどんよりと重くなってきた。
睡眠不足もあるのだろう
今日の検査は、朝一で行われるはずだった呼吸器検査が中止になって
心電図の検査と動脈採血のみ。
動脈採血は足の付け根(そけい部)に針を刺す。
痛さはどこもそう変わらないが
なんかその格好がねぇ・・・。
無防備極まりないよね。
山ちゃんが一人で颯爽と(多分、本人はそう思ってる)
白衣を翻して現れる。
「動脈から血抜かせて!」
「どうじょ!」←鼻が垂れている
「足の付け根から抜くから。」
「へいへい。」←空気の抜けたような声
「何?辛いの?」
「うん。」
「そっか・・・。」
で、作業の合間に今後の予定について尋ねる。
「CTの予定を金曜日に入れてもらったから。
それからもう一度造影剤を入れて透視やって
イレウスの箇所を特定して・・・って段取りだね。」
昨日の検査から、やはり小腸の拡張が診られるとのこと。
つまり、小腸のある部分が何らかの原因で閉塞しているため
手前(胃に近い方)の小腸に腸液が溜まって浮腫んでいるのだ。
「手術、無理やり押し込むから。」
びっしり詰まった病院の手術スケジュールに
わたしは強引に横入りすることになったようだ。
「早ければ来週ってとこだね。
でも、事前にいつっていうのは難しい。
空いたら入れちゃうってこともあるし。」
「はのふぁ(あのさ)、ほのくらさ(この管さ)
しゅりゅつまれいれれおくろよね?(手術まで入れておくのよね?)」
「うん。
入れたまま手術する。」
「らったらさ(だったらさ)
出来るだけ早くやって!!!←ここだけはっきり
ころままら(このままじゃ)
くじけちゃうから、あたし・・・。」
「そっか・・・くじけちゃうか・・・分かった。
頑張るから!」
「うん。」
「あなたも頑張って!」
「あがった。」
山ちゃんが有限実行タイプの人間であることを切に祈る。
チーフとは言え、レジデンスごときに
病院の手術スケジュールを動かす力はないかも知れないけれど
こうなったら祈るしかない。
シャワーを浴びてストマ装具の交換をする。
おぇっ・・・。
先制攻撃?
- 2009-11-24 (Tue)
- 病気のこと
予定通り、8時前に伊東を出発。
退院間際に栄養ドリンクがベッドに届いたので2本を一気飲みする。
北里までの景気付け。
日勤の看護士が出揃う時間まで待てないので
夜勤スタッフに挨拶をして病院をあとにする。
元気になったら、改めて挨拶に来ることを約束して・・・。
同室のさわさんにもご挨拶。
また熱を出されているのだが、体を起こして見送ってくださる。
思わず手を握る。
頑張って欲しい。
一度も渋滞に会うことなく
10時には北里傍のコンビニに到着。
ハーゲンダッツアイスクリームを買って
駐車場で半カップ食べる。
敵陣に乗り込む前の腹ごしらえ。
なんとなくだが・・・北里に入ったらすぐに
イレウス管を入れられそうな気がしたのだ。
・・・で、その予感は的中することになる。
今のわたしにとって
アイスクリームが唯一食べられるもの。
(あとはボリュームがあっても飲み物だから・・・)
ゆっくりと味わって食べる。
時間通りに北里に入る。
何度も入退院を繰り返していると
入院手続きも簡素化されるらしい。
まぁ、当然と言えば当然のような気もするけれど
案外、融通が利かないのが大組織というものだ。
待たされるのを覚悟していたので拍子抜けする。
初めての患者さんたちを差し置いて
すぐに案内係りに名前が呼ばれる。
馴染みの病棟へ上がっていくと
馴染みの事務の女の子がいて
(しかも彼女は7年前の入院のときには婦人科にいた)
馴染みの看護士がいて
馴染みの掃除のおばちゃんがいて
航ちゃんがいた。
馴染みが揃って「お久しぶり〜!」ってな感じなので
(航ちゃんはさすがに「お待たせしました。」と慇懃であった)
和気藹々と手続きは進行する。
レジデンスたちは総入れ替えで見知った顔は一人もいない。
チーフレジデンスはノリの軽い30代(♂)山ちゃん。
受持ち医はいかにも今時の若者(♂)ともくん。
ノリが軽かろうが、今時風だろうが
内容が伴なっていればモーマンタイ(無問題)なんだが・・・。
休むまもなく、イレウス管を挿入しての造影検査を言い渡される。
やっぱり・・・。
その前に血液検査。
ともくんの初仕事。
アルコール消毒が駄目であることを申告する。
「分かった。」
(いきなりため口かよっ)
腕の痣があまりにも華々しいので
点滴の針を刺すのが難しいからね、となぜか言い訳するワタクシ。
その後、レントゲン透視の検査室に呼ばれる。
大病院は病棟から検査室までが遠い。
レントゲン室だけでも20近い部屋がある。
だからほとんどの場合、付き添いが付く。
付き添いさんとたわいもない会話をしながら放射線科受付1番へ。
受付も複数あるのだ。
(2番はCT専門、3番は放射線治療・・・くらいまでは確認済み)
行きはよいよい、だよなぁ・・・。
検査着に着替え検査台の上に上がる。
麻酔の入ったゼリーを鼻に流し込む。
検査開始。
鼻から管を入れるのに
慣れ、というものがあるのなら・・・
慣れているのだろうね、わたしは。
あっと言う間に十二指腸まで管は入る。
「うまいっ!」おだてる山ちゃん。
ふふん。←おだてに弱い馬鹿患者。
しかし、その後が・・・。
30分間の格闘が始まる。
二人がかり(もう一人はともくん?)で
お腹をぐりぐり押して揺らして
鼻から管を入れたり抜いたり・・・
「ごめんね、お腹押しますよぉ。
痛い?」
「お腹は痛くないけど鼻が痛い!」
「あ!ごめん!!
看護士さん、ゼリー入れて上げて!
そりゃ、痛かったよね。
ごめん、ごめん。」
(忘れてやがったな!)
しかし、健闘虚しく、管はイレウス地点まで到達することはなかった。
「後は、腸の運動で自然に入っていくのを待とう。」
結局、そうなるのね(泣)
1メートル90センチ入ったそうな。
イレウス管は当分入れっぱなしにするらしい。
管を鼻に固定する。
絆創膏で貼るのだ。
「あ!やっぱり、もうちょっと入れる!」
画像を見ていきなり言い出す山ちゃん。
「え?」と慌てる看護士。
べりべりべりっ!
いででででで・・・。
「あ、ごめん、ごめん。」
再度、管を出したり入れたりねじったり・・・。
「うーん。
やっぱこんなもんかなぁ。」
再度、絆創膏を鼻に貼られる。
「あれ?
管がくっついちゃってるみたいで
出てこない。」
何が出てこないんだか知らないが
「ごめん、もう一度やらせて。」
ひぃ〜〜〜!
「マジでっ?!」
「ごめん、マジですっ!」
べりべりべりべり
いででででで
「ごめんなさいね。」
今度は看護士が謝る。
「ねぇ、大丈夫なの?わたし・・・。」
「大丈夫だって!」
「怪しい・・・。」
「ほんとに大丈夫だよ!」
「だっていい加減じゃん。」
「いい加減なんかじゃないって!」
「い〜〜〜〜っっ?!」
(この会話は全て実録です)
イレウス管が入ったら、何も飲めない食べられない。
検査、検査になるので
「禁飲食です。」
ああ、ねぇ。
ともくんが来て、点滴の針を入れる。
偉そうなので「失敗は許さんよ。」と言ったら
「大丈夫だもん!」
だもん、って・・・。
で、アルコールで思いっきり消毒してるし・・・。
「それ、アルコールじゃない?」
「げっ!!やっちまった!」
「やっちまったじゃねぇべよ!ぼけっ!
痒くなったら責任取れよ!」
「はい・・・。」
(ぼけっ、以外は実話です)
しかし、点滴の針は一発で確保した。
ほぉ。
これで失敗したらただじゃおかなかったけどね。
現在、洟をたらしながら
時々、えづいてますが
元気です。
おえっ・・・。
退院間際に栄養ドリンクがベッドに届いたので2本を一気飲みする。
北里までの景気付け。
日勤の看護士が出揃う時間まで待てないので
夜勤スタッフに挨拶をして病院をあとにする。
元気になったら、改めて挨拶に来ることを約束して・・・。
同室のさわさんにもご挨拶。
また熱を出されているのだが、体を起こして見送ってくださる。
思わず手を握る。
頑張って欲しい。
一度も渋滞に会うことなく
10時には北里傍のコンビニに到着。
ハーゲンダッツアイスクリームを買って
駐車場で半カップ食べる。
敵陣に乗り込む前の腹ごしらえ。
なんとなくだが・・・北里に入ったらすぐに
イレウス管を入れられそうな気がしたのだ。
・・・で、その予感は的中することになる。
今のわたしにとって
アイスクリームが唯一食べられるもの。
(あとはボリュームがあっても飲み物だから・・・)
ゆっくりと味わって食べる。
時間通りに北里に入る。
何度も入退院を繰り返していると
入院手続きも簡素化されるらしい。
まぁ、当然と言えば当然のような気もするけれど
案外、融通が利かないのが大組織というものだ。
待たされるのを覚悟していたので拍子抜けする。
初めての患者さんたちを差し置いて
すぐに案内係りに名前が呼ばれる。
馴染みの病棟へ上がっていくと
馴染みの事務の女の子がいて
(しかも彼女は7年前の入院のときには婦人科にいた)
馴染みの看護士がいて
馴染みの掃除のおばちゃんがいて
航ちゃんがいた。
馴染みが揃って「お久しぶり〜!」ってな感じなので
(航ちゃんはさすがに「お待たせしました。」と慇懃であった)
和気藹々と手続きは進行する。
レジデンスたちは総入れ替えで見知った顔は一人もいない。
チーフレジデンスはノリの軽い30代(♂)山ちゃん。
受持ち医はいかにも今時の若者(♂)ともくん。
ノリが軽かろうが、今時風だろうが
内容が伴なっていればモーマンタイ(無問題)なんだが・・・。
休むまもなく、イレウス管を挿入しての造影検査を言い渡される。
やっぱり・・・。
その前に血液検査。
ともくんの初仕事。
アルコール消毒が駄目であることを申告する。
「分かった。」
(いきなりため口かよっ)
腕の痣があまりにも華々しいので
点滴の針を刺すのが難しいからね、となぜか言い訳するワタクシ。
その後、レントゲン透視の検査室に呼ばれる。
大病院は病棟から検査室までが遠い。
レントゲン室だけでも20近い部屋がある。
だからほとんどの場合、付き添いが付く。
付き添いさんとたわいもない会話をしながら放射線科受付1番へ。
受付も複数あるのだ。
(2番はCT専門、3番は放射線治療・・・くらいまでは確認済み)
行きはよいよい、だよなぁ・・・。
検査着に着替え検査台の上に上がる。
麻酔の入ったゼリーを鼻に流し込む。
検査開始。
鼻から管を入れるのに
慣れ、というものがあるのなら・・・
慣れているのだろうね、わたしは。
あっと言う間に十二指腸まで管は入る。
「うまいっ!」おだてる山ちゃん。
ふふん。←おだてに弱い馬鹿患者。
しかし、その後が・・・。
30分間の格闘が始まる。
二人がかり(もう一人はともくん?)で
お腹をぐりぐり押して揺らして
鼻から管を入れたり抜いたり・・・
「ごめんね、お腹押しますよぉ。
痛い?」
「お腹は痛くないけど鼻が痛い!」
「あ!ごめん!!
看護士さん、ゼリー入れて上げて!
そりゃ、痛かったよね。
ごめん、ごめん。」
(忘れてやがったな!)
しかし、健闘虚しく、管はイレウス地点まで到達することはなかった。
「後は、腸の運動で自然に入っていくのを待とう。」
結局、そうなるのね(泣)
1メートル90センチ入ったそうな。
イレウス管は当分入れっぱなしにするらしい。
管を鼻に固定する。
絆創膏で貼るのだ。
「あ!やっぱり、もうちょっと入れる!」
画像を見ていきなり言い出す山ちゃん。
「え?」と慌てる看護士。
べりべりべりっ!
いででででで・・・。
「あ、ごめん、ごめん。」
再度、管を出したり入れたりねじったり・・・。
「うーん。
やっぱこんなもんかなぁ。」
再度、絆創膏を鼻に貼られる。
「あれ?
管がくっついちゃってるみたいで
出てこない。」
何が出てこないんだか知らないが
「ごめん、もう一度やらせて。」
ひぃ〜〜〜!
「マジでっ?!」
「ごめん、マジですっ!」
べりべりべりべり
いででででで
「ごめんなさいね。」
今度は看護士が謝る。
「ねぇ、大丈夫なの?わたし・・・。」
「大丈夫だって!」
「怪しい・・・。」
「ほんとに大丈夫だよ!」
「だっていい加減じゃん。」
「いい加減なんかじゃないって!」
「い〜〜〜〜っっ?!」
(この会話は全て実録です)
イレウス管が入ったら、何も飲めない食べられない。
検査、検査になるので
「禁飲食です。」
ああ、ねぇ。
ともくんが来て、点滴の針を入れる。
偉そうなので「失敗は許さんよ。」と言ったら
「大丈夫だもん!」
だもん、って・・・。
で、アルコールで思いっきり消毒してるし・・・。
「それ、アルコールじゃない?」
「げっ!!やっちまった!」
「やっちまったじゃねぇべよ!ぼけっ!
痒くなったら責任取れよ!」
「はい・・・。」
(ぼけっ、以外は実話です)
しかし、点滴の針は一発で確保した。
ほぉ。
これで失敗したらただじゃおかなかったけどね。
現在、洟をたらしながら
時々、えづいてますが
元気です。
おえっ・・・。
いざ出陣!
- 2009-11-23 (Mon)
- 病気のこと
昨日、自宅に網目付きのメロンが届いた。
赤肉と緑の2種。
友人からお見舞いの品である。
申し訳ないねぇ。
連絡をもらって待ち受けていた学くんが
早速、ジュースの作成に取り掛かる。
皮をむき、種の部分をこそげ落としたメロンを
適当な大きさに切ってミキサーに入れる。
かくはんした後、それをガーゼで漉してペットボトルに詰める。
手順はこれだけだ。
さて、メロン一個につきどれほどの時間がかかるだろう?
メロンが届いたというメールをもらったのが午前中。
「俺には才能がないかも知れない・・・」と
学くんが病室に現れたのは夕方4時過ぎ。
(もちろん、犬猫の世話もしていたに違いないのだが・・・)
「俺、なんかやつれてねぇ?」
そういう学くんの顔を見て思わず噴出す。
確かに・・・目が落ち窪み、げっそりと頬はこけ
2ヶ月近く絶食しているわたし以上にやつれているのだ。
「ちょっとちょっと、まさかジュース作りでやつれたとか言わないでよぉ!」
「それだよ。
それしかないじゃん。
俺、もぉやだ・・・。」
バカボンのパパより年上45歳にもなる大の男が
ほとんど涙目になって訴える。
話を聞くと、どうやら
学くんの「もったいない精神」が裏目に出てしまったようだ。
普段、調理をしていない手際の悪さもあるが
それ以上に「もったいない」気持ちが作業の邪魔をしたらしい。
果肉を皮のぎりぎりまでむくのに時間がかかった。
最初に切った大きさではミキサーが回らなかったので
切りなおしに時間がかかった。
ざるで漉してからガーゼで漉す、という2重手間をかけた。
おまけにガーゼで漉すとき何度も失敗した。
こうして時間と手をかけたジュースは・・・
不味かった。
スプーンですくって食べるなら
皮に近い青臭い部分が多少混じっても
風味を損なうことは少ない。
ところがジュースにするとその青臭さが全体を支配してしまうのだ。
「きゅうりみたいな匂いがする」のである。
甘みは申し分なかったが
「甘いきゅうりジュース」ってどぉよ。
しっかり絞ったのだろう。
えぐみもある。
感謝知らずの女は言う。
「あのさ、こういうものを作るときに
もったいないっていう気持ちは忘れてくれる?
美味しく作らなきゃ意味ないんだからさ。
それとスピード重視!
フレッシュジュースは酸化すればするほど味が落ちるんだからね。
皮はざっくり贅沢にむいて
なるべく手早くさっさとミキサーにかける。
ざるの上にガーゼをかぶせて一度で漉す。
漉すときは決して力を入れて最後まで絞りきらない。
明日のマスクメロンはそうやって作って!!」
「味見した?」
「うん。」
「どう思った?」
「・・・」
因みに言葉はきついが、わたしは泣くほど笑っていた。
(よけい性質わりぃ〜)
しかし、今日のマスクメロンジュースは
大変美味であった。
失敗は成功の母だねぇ。
「でもやっぱ・・・俺、ジュース作りにはむいてない。」
にはって?(笑)
あら、昨日より更に目が落ち窪んでるじゃない・・・。
この病院で過ごす最後の一日。
ポータブルDVDで「桂枝雀」のNHK特集番組の録画を観る。
枝雀はやっぱり面白いなぁ〜〜〜!
学くんが大豆を車に載せてきたので
駐車場まで行って面会する。
ドアーを閉めると、
「どうして一緒に載らないの?」と不思議そうに首を傾げる大豆。
走り去る車の中から
わたしを見つめる大豆のシルエットを見送って立ち尽くすわたし。
いやぁ、映画だったら泣くシーンだよっ!
おーくんや看護士たちがベッドにやってきて
「いよいよ明日だね。」と声をかけていく。
どうやら、元気になったら一度は挨拶に来なきゃいけないムードだ。
田舎の病院はアットホームである。
さて、明日の準備をせにゃならん。
赤肉と緑の2種。
友人からお見舞いの品である。
申し訳ないねぇ。
連絡をもらって待ち受けていた学くんが
早速、ジュースの作成に取り掛かる。
皮をむき、種の部分をこそげ落としたメロンを
適当な大きさに切ってミキサーに入れる。
かくはんした後、それをガーゼで漉してペットボトルに詰める。
手順はこれだけだ。
さて、メロン一個につきどれほどの時間がかかるだろう?
メロンが届いたというメールをもらったのが午前中。
「俺には才能がないかも知れない・・・」と
学くんが病室に現れたのは夕方4時過ぎ。
(もちろん、犬猫の世話もしていたに違いないのだが・・・)
「俺、なんかやつれてねぇ?」
そういう学くんの顔を見て思わず噴出す。
確かに・・・目が落ち窪み、げっそりと頬はこけ
2ヶ月近く絶食しているわたし以上にやつれているのだ。
「ちょっとちょっと、まさかジュース作りでやつれたとか言わないでよぉ!」
「それだよ。
それしかないじゃん。
俺、もぉやだ・・・。」
ほとんど涙目になって訴える。
話を聞くと、どうやら
学くんの「もったいない精神」が裏目に出てしまったようだ。
普段、調理をしていない手際の悪さもあるが
それ以上に「もったいない」気持ちが作業の邪魔をしたらしい。
果肉を皮のぎりぎりまでむくのに時間がかかった。
最初に切った大きさではミキサーが回らなかったので
切りなおしに時間がかかった。
ざるで漉してからガーゼで漉す、という2重手間をかけた。
おまけにガーゼで漉すとき何度も失敗した。
こうして時間と手をかけたジュースは・・・
不味かった。
スプーンですくって食べるなら
皮に近い青臭い部分が多少混じっても
風味を損なうことは少ない。
ところがジュースにするとその青臭さが全体を支配してしまうのだ。
「きゅうりみたいな匂いがする」のである。
甘みは申し分なかったが
「甘いきゅうりジュース」ってどぉよ。
しっかり絞ったのだろう。
えぐみもある。
感謝知らずの女は言う。
「あのさ、こういうものを作るときに
もったいないっていう気持ちは忘れてくれる?
美味しく作らなきゃ意味ないんだからさ。
それとスピード重視!
フレッシュジュースは酸化すればするほど味が落ちるんだからね。
皮はざっくり贅沢にむいて
なるべく手早くさっさとミキサーにかける。
ざるの上にガーゼをかぶせて一度で漉す。
漉すときは決して力を入れて最後まで絞りきらない。
明日のマスクメロンはそうやって作って!!」
「味見した?」
「うん。」
「どう思った?」
「・・・」
因みに言葉はきついが、わたしは泣くほど笑っていた。
(よけい性質わりぃ〜)
しかし、今日のマスクメロンジュースは
大変美味であった。
失敗は成功の母だねぇ。
「でもやっぱ・・・俺、ジュース作りにはむいてない。」
にはって?(笑)
あら、昨日より更に目が落ち窪んでるじゃない・・・。
この病院で過ごす最後の一日。
ポータブルDVDで「桂枝雀」のNHK特集番組の録画を観る。
枝雀はやっぱり面白いなぁ〜〜〜!
学くんが大豆を車に載せてきたので
駐車場まで行って面会する。
ドアーを閉めると、
「どうして一緒に載らないの?」と不思議そうに首を傾げる大豆。
走り去る車の中から
わたしを見つめる大豆のシルエットを見送って立ち尽くすわたし。
いやぁ、映画だったら泣くシーンだよっ!
おーくんや看護士たちがベッドにやってきて
「いよいよ明日だね。」と声をかけていく。
どうやら、元気になったら一度は挨拶に来なきゃいけないムードだ。
田舎の病院はアットホームである。
さて、明日の準備をせにゃならん。
- Recent Comments
- Recent Trackback
-
- Search
- Meta
- Links
- Feeds
